A5判 119ページ 平成15年3月刊行

今回は、東昌寺で新たに確認された石造物の銘の紹介や、十八世鴫立庵主鈴木芳 如の功績、戦前・戦後の大磯での海水浴の変遷、戦後の教育改革期における大磯 の教育熱、国府新宿にある№86遺跡の測量調査報告、大磯の木遣歌の紹介、アオバトの記録文献等の考察という、歴史、考古、民俗、自然の分野から7つの研究テーマを収録しています。

収録内容

大磯町内寺社調査概報(2)

大磯町史資料調査員 島崎直人

内容

町内の中世以前の創建及び伝承のある寺社について第8号に続く概報。今号は高来神社、六所神社、および高麗地区、補遺として生沢、東昌寺を収録。


戦中戦後の鴫立庵  十八世庵主鈴木芳如の時代

大磯町史編集委員  松元 宏

内容

戦中から戦後の混乱期、鴫立庵の維持存続状況を明らかにし、18世庵主鈴木芳如が大磯の文化活動に与えた役割を評価する。


戦前・戦後、大磯の海水浴の変遷

大磯町史執筆委員  八田恵子

内容

明治18年松元順により開設され、保養・別荘地として定着していた海水浴場が昭和戦前・戦後期にどのような変遷を遂げたのか、海水茶屋の消長を中心に探る。


戦後教育改革期・地域における教育熱の動態  合併前の旧大磯町を事例として

大磯町史執筆委員  上田誠二

内容

昭和22年4月創立の大磯中学校を中心に、新教育(戦後教育改革)への模索状況と、それに対する町民側の反応を概観する。


大磯町№86遺跡(高塚古墳)の測量調査報告

大磯町史編集委員 近藤英夫  東海大学大学院 遠藤 仁

内容

平成14年に行われた国府新宿北掘込所在の高塚古墳(盛土がなされている古墳)の測量調査。


大磯の木遣歌  天保14年の木遣資料を中心に

大磯町史執筆委員 山崎祐子

内容

大磯高来神社の夏の大祭は2艘の船型山車が出ることから御船祭と呼ばれ、山車上で木遣と舟歌が歌われる。天保14年の木遣本の翻刻と検討を行う。


アオバト考

日本野鳥の会会員  田端 裕

内容

照ヶ崎海岸に飛来し海水を飲む「アオバト」について由来、歴史、記録を紹介する。