大磯町史1

資料編 古代・中世・近世(1) A5判 820ページ 副読本41ページ 平成8年刊行

古代から近世までを巡って歴史資料が語る

  • この「大磯町史1」は、古代、中世、近世の三部から構成されている資料編で、全11巻刊行するうちで最初の巻です。
    テーマごとに章をたて、資料を編年体に編集しました。章、資料、語句などの解説をそれぞれにに付け、古代・中世の資料解題は「副読本」として付録に納めるなど、皆様に親しまれる町史づくりに努めました。
  • 本書は、大磯の初見から平安時代末期までを古代、鎌倉時代から北条氏滅亡までを中世、徳川家康江戸入府から廃藩置県までを近世とし、それぞれ資料を取り上げました。
  • その特徴は、古代では第三章の「延喜式」に掲載されている、当時の分かりづらい相模の植物を植物画で解説するなど、資料をできるだけ理解しやすくし、中世では第四章で「曽我物語」でなじみの深い、虎という人物にスポットを当て、虎の生涯をとおして、この時代の大磯を資料でつづり、近世に限っては資料の数から資料の数から二巻に分け、うち本書では町内にある宿と村の様相や、一村すべて寺領という高麗村の成り立ちなど、節を設け紹介しました。
古代
第一章 師長国造から相模国造へ 第二章 相模の成立と大磯の初見
第三章 延喜式」に見る相模の国勢 第四章 相模の郡郷と国府・国分寺
第五章 「こよろぎ」の文学 第六章 銅印と墨書土器
第七章 相模の国司
中世
第一章 鎌倉時代の大磯 第二章 南北朝・室町時代の大磯
第三章 戦国時代の大磯 第四章 虎と大磯
近代
第一章 大磯町内の宿と村 第二章 村の支配と村役人
第三章 村明細帳 第四章 年貢割付状と皆済状
第五章 高麗寺と高麗寺村
1 寺領と寺領百姓
2 支配と村政
3 神人・山林・村境
4 花水川の普請
5 寺領の経営と金融
6 明治の社寺領上知
◎副読本
古代・中世資料の解題 地域を知るための中世資料解説
資料編を読むための資料
1 十干・十二支とは
2 日本年号表
3 和暦・西暦年号対照表