A5判 142ページ 平成17年3月刊行
今12号は、「旧大磯町・国府町合併50周年記念号」としてページを増やし、巻末に「合併50年のあゆみ」として年表を掲載しました。
この年表は、平成16年12月発行の広報おおいそ記念特集号の年表を詳細にしたものです。
論文は、昭和21年の大磯町決算表の考察や合併前の旧大磯町での芸術教育、鷹取山と鷹取神社、ウミガメ漂着の近況、祇園塚遺跡L地点の発掘調査、新たに発見された高麗寺日記断簡の
紹介、大磯の酒造業を収めています。
収録内容
戦後地方財政の出発点 昭和21年度大磯町決算表を読む
大磯町史編集委員 松元 宏
内容
シャウプ改革(戦後の税制改革)の前提となった敗戦直後の大磯町決算表から当時の町財政の実態を紹介する。
地域における芸術教育の戦中戦後 合併前の旧大磯町を中心として
大磯町史執筆委員 上田誠二
内容
戦中戦後の旧大磯町の芸術教育が地域社会をどのように啓蒙しようとしていたのかを明らかにする。
鷹取山と鷹取神社
大磯町教育委員 飯田善雄
内容
大磯町生沢の鷹取山・鷹取神社について、地域の人々との関わりなどを含め、資料・民俗調査での聞き取りや石造物調査をもとに述べる。
大磯町におけるウミガメ漂着の近況
大磯町郷土資料館 北水慶一
内容
平成8年以降のウミガメの確認状況と死体漂着の状況について考察する。
祇園塚遺跡L地点の発掘調査
大磯町史執筆委員 田尾誠敏
内容
大磯における相模国府の場所はどこか。この問題に多少なりとも迫る目的を持って平成12年度、小規模な発掘調査を実施した。
〈資料紹介〉高麗寺日記抜き書き帳断簡
現藤沢市文書館 細井 守
内容
町で所蔵する高麗寺資料の内、文化13・14年高麗寺住職の日記を紹介する。
江戸時代の高麗寺の日常がうかがえる。
覚書 大磯の酒造業
酒史学会・日本醸造協会会員 田中 勉
内容
大磯町に現在、酒造業はない。聞き取り調査により、明治末期までは4軒の酒造家が確認された。その中の2軒をとりあげ紹介する。
年表 合併50年大磯町のあゆみ 1954~2004
大磯町史近現代部会作成