小説
『美食探偵』
著者名 : 火坂雅志
出版年 : 平成12(2000)年
出版者 : 講談社
請求記号:
F |
ヒ |
明治期の大磯を中心とした湘南を舞台とし、美食家であり作家の村井弦斎が、
医師助手の山田文彦、尾崎多嘉子とともに怪事件を紐解く推理小説。
鴫立庵、禱龍館など大磯に実在した建造物や、在住の人物が数多く登場する。
著者は火坂雅志。小説家。
村井弦斎を深く研究したことでも知られる。
弦斎の旧居跡付近に住み、「弦斎忌」の実行委員長も務めていた。
『松籟邸の隣人(一) 青夏の章』
著者名 : 宮本 昌孝
出版年 : 令和5(2023)年
出版者 : PHP研究所
請求記号:
F |
ミ |
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現代作家、宮本昌孝による小説。20cm、333頁。
月刊文庫『文蔵』 PHP研究所発行に令和4(2022)年5月号から連載。
海水浴場と鉄道駅が開設され賑わいを取り戻した大磯。
藤沢の私塾耕餘塾の学生だった吉田茂は、西小磯にある”松籟邸”で夏休みを過ごしていた。
ある日、松籟邸の隣人を名乗る”天人(あまと)・シンプソン”と出会う。
何事に置いてもスマートに振る舞う天人に、茂はすぐに惹かれる。
天人も茂を子ども扱いせず接してくれるので、二人は日に日に親しくなっていく。
若き日の吉田茂が持つ資質や憧憬が色鮮やかに描かれる。
また別荘に居を構えた松本順や陸奥宗光たちとの交流や、
新杵や山県有朋の別荘小淘庵など当時の大磯の様子を克明に記している。
『願いの始まり 神神化身』
著者名 : 斜線堂 有紀
出版年 : 令和4(2022)年
出版者 : ドワンゴ KADOKAWA(発売)
請求記号:
TEF |
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20cm、267頁。発行はドワンゴ、発売はKADOKAWA。
“神神化身とは小説連動型和風楽曲プロジェクト”(HP https://kamigamikeshin.jp/ より)
斜線堂有紀による小説。2022年12月31日にプロジェクトは終了した。
神神化身は、“「カミ」に舞と音曲を奉納する覡(ゲキ)という神職に就いた青年たちの
才能と業、運命を巡る物語。”(HPより)であり、本作は青年たちが所属する櫛魂衆(くししゅう)
と闇夜衆(くらやみしゅう)の始まりを描く。
櫛魂衆の舞台である「浪磯」は大磯町がモデル。
シリーズを通して、実在の施設や神社が登場し、大磯町の雰囲気が描写される。
なお、過去の話や用語の解説が収録されている『神神化身 1 春惜月の回想』
(斜線堂 有紀/著 ドワンゴ KADOKAWA(発売) 2021.3)も出版されている。