A5判 114ページ 平成19年3月刊行

今14号は、大磯の地名から往時の歴史や様相を探し、昭和30年代の鴫立庵の活動を検証、戦前から戦後、幼稚園と地域社会とのかかわりを論考、明治~昭和30年までの左義長、高麗寺祭の記事を抽出・解説、大磯に自生・植栽する薬用植物について詳細に報告し、歴史、教育、民俗、自然の分野から5つの研究テーマを収録しています。

収録内容

『地名から学ぶわが町の歴史』  生活用語としての地名

平塚市教育委員会   土井 浩

内容

郷土の歴史を研究する一つとして、地名の語源や意味を探る方法がある。近世から現代にかけて、往時の地名、行政境、地名の変遷等を見ることにより、大磯の歴史、様相を探る。


『新町発足後の鴫立庵』  歴史文化遺産・観光資源としての継承

大磯町史総括編集委員 松元 宏

内容

鴫立庵について、大磯・国府の合併後の主に昭和30年代に焦点をあて、文化事業・活動が町や住民によってどのように継承発展されてきたのかを検証する。


『公立幼稚園の地域社会史序説』 町立大磯幼稚園の戦前・戦中・戦後を事例として

大磯町史執筆委員 上田誠二

内容

大正15年開園の大磯幼稚園は町民教育・公民教育の出発点を担っていた。戦前・戦中・戦後を焦点に、幼稚園が地域社会に何を働きかけ、社会をどう変えようとしたのかを論考する。


『新聞記事にみる大磯町内の民俗行事(一)』

資料調査協力者 飯田福信 ・ 大磯町郷土資料館学芸員  佐川和裕

内容

新聞記事として記録された大磯の民俗行事を、往時の様相を知るための補助的情報源と捉え、明治~昭和30年を区切りに、「セートバライ(左義長)」と「高来神社春季大祭(高麗寺祭)」の記事を抽出、解題する。


『大磯薬用植物考』

植物研究家 石井竹夫

内容

大磯町の薬用植物について5年間にわたる独自研究調査。
自生種なのか、あるいは植栽種なのか、また、どのように利用されてきたのかを詳細に報告する。
また、有毒植物、花粉症誘発植物も付加した。